下水道の仕組みのはなし 意外と知られていない事実

今回は下水道のはなしです。普段あまり知る機会もないと思いますが知っておくと、そうなんだと思う内容です。昔の日本は ぼっとん便所と言われた時代もあって汚物が田畑の肥料と使われていました。田舎の方に行きますとまだ存在しています。

その後トイレの汚物処理として単独浄化槽が誕生しました。これは今でも存在していてトイレの汚物をバクテリアにて処理をして綺麗にした水を側溝などに排水します。今ではもう見かけなくなりましたが昔の生活排水は側溝へダイレクトに排水していましたので側溝や水路に洗濯の泡が存在していました。キッチン、洗面所、お風呂、洗濯の排水はそのまま側溝に流していましたので臭いがしていました。冬になると側溝から湯気が出るのです!

その後日本では下水処理施設が普及して下水の完備が普及しました。日本では現在78%が下水処理になっています。この下水処理ですが普段あまり気にしたことないと思いますが、下水処理方法には2つの処理方法があって ①合流式 ②分流式 と分かれます。

合流式・分流式とは?

①合流式とは 雨水、汚水、生活排水等すべてを1本の下水道管を通して下水処理施設へ流入させます。都会の中心地で採用されています。②分流式とは 汚水、生活排水等は下水道本管へ入れますが、雨水は下水道へは入れず側溝もしくは雨水配管、水路などへ流入させます。下水と言えばほとんどがこの処理方法です。

上記でもわかる通り、雨水を入れるか入れないかの違いです。雨水を入れると当然、処理能力を上げないと処理できないので大きな処理施設が必要ですので下水のほとんどが分流式となっています。この区別の見分け方は簡単で道路に側溝があるか無いかの違いです。普段あまり気にしたこと無いと思いますが、繁華街、街の中心地には側溝が無いと思います。これは合流式です。都会の証拠ですね(笑)皆さんが住んでいるエリアで側溝なんか見たこと無いという人もいると思います。逆に側溝は当然あるものと思っている人もいると思いますが処理方法によって違いがあるのです。

浄化槽も単独浄化槽(トイレの汚物のみ処理)から合併処理浄化槽(汚物、生活排水処理)へ変更されています。浄化槽はミニ下水処理施設みたいなもので処理方法が基本的に同じです。浄化槽のデメリットとしては法的点検が必要なのと溜まった汚泥の汲み取りが必要です。あとはブロワーと言って空気を送るポンプが必要です。下水道を使用するには下水利用料金が必要ですが浄化槽の場合は当然かからない代わりに点検費用、ブロワーの買い替え等が必要です。以前の単独浄化槽より処理性能が向上しているので下水道とそれほど違いは感じないですが出来れば土地購入の際、下水道地域が望ましいです。

地方で開発団地などは集落排水と言って団地内専用の下水処理施設を備えている所もあります、この場合は集落排水利用料と言って下水道料金と同じ費用がかかる場合があります。

以上今回は下水道についての話でした。

 

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