水道本管の引き込み延長が必要な土地もあります

今回は水道のはなしです。マイホームを建築するにあたり必ず必要なものは電気、ガス、水道、電話テレビ等のライフラインです。蛇口を捻れば水が出るという当然の日常で私たちは住んでいますのであまり水についての有難みは忘れていると思います。海外では水を川や湖から半日かけて汲んでいる所もいまだにあります。

水道が無い⁈

マイホームを建築する為に水道を敷地内に引いてこないと行けないのですが、水道本管はどこにあるかと言うと普通は公道に水道本管が埋設されています。当たり前と思うかもしれませんが、意外とこの水道本管、前面の道路に本管が無い場合が結構あります

祖父の土地があるからそこに建てなさいと言われ、「ヨシ建てるぞ!」 と言って住宅メーカーに見積もりをお願いしたところ 「前面道路に水道の本管が無いので200メートル先から引き込まないといけません。引き込むのに300万円くらいかかります」と言われることがまれにあります。

これは郊外の田舎(市街化調整区域)に良くある話でどこでも水道本管が有る訳では無いのですね。この場合本当に水道本管を自分の敷地前まで引き込みをしなくてはならず、市町村によっては補助金が出るところもあります。また土地を買ったと思えば安いものだと本管費用は掛かるけどもしょうがないかと皆さん費用を払うケースが多いです。

私管分岐って?

前面道路に水道本管があるかどうかは市町村の水道課に行けば台帳がありますので本管の埋設状況は分かります。例えば役所に行って本管を調べたところ埋設本管が入っている状況が確認出来たとしても安心をしてはいけません。

私管と言って個人所有の水道本管である場合があるのです。先に述べました水道本管が入っていない土地で300万かけて水道本管を引き込みした人の隣に建築をする予定があるとこの様な事態が起きます。先人の気持ちになれば分かると思いますが、せっかく自分が300万円かけて引き込んだ水道を隣の人が費用0円で水道を引かれたら腹立ちますよね。

そこで私管分岐と言って先に引き込んだ人にお金を払って水道を分けてもらうのです。ただし先人の人が嫌だと言ったらもちろん自分達で引き込みをしないといけません。先人の人がいいよと言っても水道本管の口径が小さい場合だと水圧低下になる為、水道局が許可してくれない場合があります。

水道は権利もの

水道は今でも権利を買う習慣が残っています。昔から水は権利もので争いが起きたくらいですから。ですので水道を引き込む為には水道加入分担金を市町村に納める必要があります。

この費用は市町村によってばらつきがあり10万円~50万円とかなり幅があります。これとは別に水道を引き込む為の費用が別途かかり合計で100万位かかる所もあります。水道の業界も特殊で未だに指定工事店制度というものがあり役所指定の水道工事店で無いと工事が出来ない談合社会です。この制度は昔の悪しき習慣を受け継いでいますね。今どきの自由競争社会において誰も立ち入ることが出来ないのです。

水道メーター

新築建物であれば水道メーター口径は20ミリを推奨されます。昔は13ミリ口径が当たり前でしたが、最近新築では20ミリが当然になっていますので20ミリをお勧めします。2世帯住宅の場合は25ミリ口径もしくは13ミリメーターを2ケ設置等でも良いかと思います。下水道エリアであれば水道の使用量によって下水道料金がかかりますので庭の水やりが多い人はすこし損な気がします。(笑)

以上今回は水道のはなしでした。

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