地盤補強の種類・特徴・予算について解説します

今回は地盤補強についてのはなしです。マイホームを建てる際に気にしなければいけないことは建築地の地盤状況です。どんなに耐震性能の高い家を建築しても建築地盤が軟弱であっては不等沈下を起こす可能性があります。

地盤調査をしないと地盤状況はわからない

一般的に住宅の場合地盤調査としてスウェーデン式サウンディング試験を行います。これは先の尖った鉄の細いロッドに重りを載せて回転数及び沈下量にて地盤の固さを調べます。

地層はバームクーヘンの様に平行に地層が構成されている事はなく斜めに流れている事はよくあります。同じ土地でも手前は固くて奥の方は柔らかいなど地層の流れによって変化します。

傾向として固い地盤、柔らかい地盤などは周りのデータによってある程度は予測出来ますが、最終的には建築地、しかも建物シルエットで地盤調査をしないと最終判断は出来ません。

建替で以前は補強していない地盤でも今は必要な場合がある

旧家屋の建て替えで以前には地盤補強をしていないので、今回も大丈夫と言う人がいますがそれなNGです。耐震基準も変わっていますし地盤に対する考え方も今は昔と違います。木造と鉄骨では建物の荷重が違いますので地盤に対する設計も異なります。

地盤補強工事は資金計画予算に大きな影響を及ぼします

地盤調査をしない限り地盤補強が必要かどうかは分かりません。建物の資金計画をするにあたりかなり重要で地盤がかなり緩い状況だと10Mを超える支持層が無い場合、鋼管パイルなどが必要になります。鋼管パイルの場合150万円~250万円の費用がかかる時もありますので建物資金計画に多大な影響を及ぼします。メーカーによっては無料で地盤調査をしてくれる所もありますが、初期段階で地盤調査を行う事でその後の資金計画が立て易くなります。

基礎仕様は大きく分けて4つ

  1. 標準基礎
  2. 表層改良工事
  3. 柱状改良工事
  4. 鋼管パイル工事

1は地盤改良を行わない建物標準基礎になります。布基礎、ベタ基礎により地耐力は異なりますが地盤が固い場合は地盤の改良が不要の標準基礎です。

2は現況地盤から約1mほどの地盤を改良し支持地盤を作ります。

3は表層1m以内に支持層が無く、表層改良工事では対応出来ない深さまで支持杭を作ります。

4は支持層が5m以上の場合、柱状改良では対応出来ない場合、鋼管を使い支持杭を作ります。

1<2<3<4の順番に地盤改良コストがかかります。表層改良工事で40万~になります。

見えない所にお金がかかるのは納得いかないですが最も重要です

建築主の心理からすると、地盤補強に200万円もかかるとショックを受けます。200万円があれば、キッチン、浴室などの相当な設備グレードアップ、もしくは部屋を大きくするなど色々できます。しかし建物基礎がもっとも重要で地震などで不等沈下を起こしたら修復は200万ではとても無理ですし、倒壊をしたら建て直しになってしまいます。納得がいかないかも知れないですが、地盤の補強だけはしっかり行っておきましょう。

以上今回は地盤補強の解説をしました。どんなに良い建物でも基礎がしっかりしていないとダメですので地盤調査はしっかり確認しましょう。

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