部屋が暗いを解消するためにやること

今回は住まいの悩みでも上位にランクされる部屋の明るさについて解説します。今回の記事を読むことで部屋の明るさに対する考え方、採光を確保する為の方法が理解できますので最後まで是非読んでください。

法律によって窓の大きさが決められている

建築基準法によって居室には採光の為の窓が必要で、その窓は一定の基準を満たした大きさでなければならないとされています。住宅の場合、有効採光面積は居室面積の1/7以上の有効採光面積が必要です。

簡単に言うと、居室(人が永続して居続ける部屋の事)には必要な窓の大きさがいると言うことです。居室は無窓ではダメなんです。トイレ、納戸、は居室ではないので窓は不要です。ちなみにトイレは窓もしくは換気設備のいずれかが必ず必要です。マンションなど、トイレに窓が無いのは換気扇があるからなのです。

有効採光面積と言うのがちょっと難しく、いくら大きな窓が付いていても隣とギリギリの配置で1Mも建物が離れていない場合はその窓は有効窓にはならなく、建築基準法上 有効採光とはみなされなかったりします。なんとなくイメージ付くと思いますが、隣の建物が目の前にあったら窓があっても決して明るくないのは想像できると思います。

皆さんの要望で部屋を明るくしたい意見が多いと思いますが、部屋を明るくする為の方法は

窓を大きくする!

これが基本です。部屋の明るさは

①直射日光 ②天空光

によって決まります。いずれも窓を大きくすれば光がたくさん入ります。①の直射日光は言葉の通りそのまま直接入る太陽光です。②の天空光とは直射日光以外の空に反射した光です。

直射日光は朝日、夕陽など太陽が見える時に受ける光ですが、昼間部屋の中に居る時は直射日光を見ることはなく外の光を見ていると思いますがそれが天空光です。北側の部屋は直射日光が入ることが無く、天空光のみで部屋の明るさを確保しています。

北側に子供部屋は最適です

実は北側の部屋は勉強部屋、家事室、作業部屋に適しているのです。その理由は、直射日光が入らないので朝から夕方まで光の変化量が少ないからなんです。

言われてみればわかると思いますが、北側の部屋(窓が北側のみ)って絶対に朝日と夕陽が見れないはずです。(北がずれていれば別ですが。。。))南側の部屋だと日中直射日光がまぶしくカーテン等で調光すると思いますが、北側の部屋はその必要がありません。

光の変化が少なく目に対しても易しいので子供部屋、作業部屋、家事室に最適なんです。私も子供部屋を北側に設けるのはお勧めです。

ただし大きな窓にしましょう!

天空光は窓の大きさによって明るさが比例しますので、窓面積を大きく取る様にしましょう。皆さんも経験あると思いますが、昔の家ってお風呂場に大きな窓付いていませんでした?大抵、浴室は北側にあるので大きな窓がついているお風呂を知っている人は確かに明るかったと思うはずです。階段についている北側の大きな窓も同様です。

窓が小さい方が意匠性が良くなります

最近、大手住宅メーカーのカタログ外観で小さな窓を付けている写真等ありますが、絶対に有効採光面積は取れません!では違法建築かと言われればそうではなくて実は正面が南とした場合、必ず東か西側に大きな窓を取っています。

さすがに違法建築は作りません。最近の大手住宅メーカーのカタログ写真では窓を小さくしている外観を多く見かけます。窓が大きいのも外観は良くなりますが、工法によっては耐力壁が必要で窓を大きく取ることが出来なく、小さい窓を使って意匠性を向上させている事情もあります。

吹き抜け及び天窓は部屋の明るさに対しては効果的です

南北に続いているLDK リビングは明るいかも知れませんが、実はキッチンは非常に暗いです。南側の光は奥までは届きません。東西に窓が付いていても隣と建物の空き間隔が取れなければ決して明るい窓にはなりません。

そこで有効なのが吹き抜けであったり天窓なのです。部屋の明るさは窓の大きさに比例すると述べましたが、まさにその理屈で吹き抜けと天窓が証明されます。吹き抜けを作ると2階部分にも窓を作ることが多いと思いますが、窓が増える→窓面積が大きくなり、天空光を取り入れる事が出来て部屋を明るく出来る訳です。天窓も同じ理屈です。

以上、今回は部屋を明るくする方法や考え方を解説しました。今後、家づくりの参考に是非してください。とにかく窓を大きく取れれば部屋は明るくなります!!覚えておきましょう。

 


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