コロナ換気対策について寒さを防ぐ方法

今回はコロナ換気対策について解説をします。平成15年7月から施行された改正建築基準法によって、屋内の全ての部屋の空気を2時間毎に入れ替えるという計画換気が一戸建ての個人住宅にも導入されました。これが今の24時間換気システムになります。コロナ渦の中、換気が重要視されていて改めて24時間換気が注目されています。今回の記事を読むことで24時間換気システム、今どきの住宅における換気の考え方などが分かりますので、是非最後まで読んでください。

コロナ換気対策に有効な24時間換気システム

換気方法には3つの種類がある

今どきの新築住宅には24時間換気システムが標準で装備されています。平成15年7月以降の新築建物には24時間換気システムが義務付けられていますので、賃貸アパート、賃貸マンションでも24時間換気のスイッチを見たことがある人は多いはずです。窓を閉め切った状態でも2時間に一回空気を入れ替える換気量があります。当然の事ながら、給気口(窓の上、横についている場合が多い)が開いている状態で換気扇(24時間換気と記載されている換気扇)を稼働しないと換気は行われません。この換気の方法には3つのタイプがあります。

  • 第1種換気 外気を取り込む給気と室内の空気を排出する排気の両方を、換気扇などの機械によって強制的に行ないます。メリットは給気、排気とも機械によって行う為、空気のコントロールが行いやすく計画的に換気を行う事が出来ます。デメリットは電気代がかかるのと設備設置費用及びメンテナンス費用がかかることです。

 

  • 第2種換気 外気を取り込む給気を換気扇などの機械によって行い、排気は自然排気を行います。給気を機械によって行い排気は自然排気になりますので、建物内が加圧状態になる為、建物の気密性が良くないと計画的に換気をすることが難しくなります。また結露の原因にもなりやすいです。(病院等は細菌の流入を防ぐため、第2種換気を採用しています)

 

  • 第3種換気 排気を換気扇などの機械によって行い、給気は自然吸気を行います。イニシャルコスト、およびランニングコストに優れていますので一般住宅メーカーの殆どがこの第3種換気を採用しています。トイレ、キッチン換気扇に24時間換気の文字が付いているのがこの第3種換気です。

 

ベストは熱交換型第1種換気がおススメ

24時間換気は2時間に1回空気を入れ替えする為、室温が外気温の影響を受けます。例えば冬の外気温が0℃で室内温度が20℃の場合、室温20℃の空気が換気扇によって排出されると、外気温0℃の空気が流入する為、2時間後、室内温度は暖房をしていない時は、20℃をかなり下回る室内温度になってしまいます。

通常はサーモスタットにより暖房器具が室内温度20℃をキープする様運転している筈です。熱交換型のタイプですと、20℃の室内排気と0℃の外気を熱交換する為(熱交換率は80%ほど)0℃の外気温を約16℃にして給気することになる為、エネルギーロスが少なくなり光熱費を抑えることが可能になります。

新築住宅には燃焼系の暖房器具は避けた方が良い

燃焼系の暖房器具とは、石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなどを言います。今どきの新築住宅は非常に高気密、高断熱になっているため家の隙間が小さく抑えられています。(C値 2以下)

燃焼系の暖房器具を使用する場合は取り扱い注意事項にもある様に1時間に1~2回、窓を開けて換気が必要です。昔の家は隙間が多く、ほとんどの方が1時間に2回、窓を開けて換気をすることをしていないと思うのですが、今どきの新築住宅は本当に隙間が小さい為、換気をしないと空気が汚れて一酸化中毒になりかねません。

24時間換気ではとても換気量が追いつかないので燃焼系の暖房器具は避けた方が無難です。燃焼系の暖房器具は結露の原因にもなります。結露はカビの原因にもなりますので注意が必要です。新築住宅には燃焼の無い、エアコン床暖房をおススメします。

空気清浄機は屋内循環のろ過装置でしかない

空気清浄機ですが、市販されている物の殆どが室内循環型の為、設置していない状況より良いかと思いますがそれほど過度な期待はしない方が良いと思います。本来なら外気を取り入れて空気を清浄するのがベストだと思います。唯一、ダイキンエアコンは外気を取り入れて空気清浄を行う機種を揃えています。

換気しながら冷房できるルームエアコン。うるさらX|ダイキン
うるさらXは、壁掛型家庭用エアコンにおいて、換気しながら冷房できる唯一のエアコンです。

 

まとめ

  • コロナ換気対策には熱交換型第1種換気がおススメ
  • 暖房器具は空気を汚さない、エアコン、床暖房を採用しましょう
  • 空気清浄機は過信せず、換気を優先させる
  • エアコンにも換気機能が付いたものがあるので検討してみる

以上、最後まで読んで頂きありがとうございます。今どき、換気は非常に重要ですのでこの記事を参考にして頂き換気についての対策を立てましょう。

 

 

 

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