木造住宅・鉄骨住宅のデメリット
デメリットはメリットの反対にもちろんなります。今回は木造軸組、ツーバイフォー住宅、鉄骨住宅のデメリットについて解説します。
軸組住宅のデメリット
- 住宅の品質が大工(棟梁)の経験、技量に左右される
- 耐震性については少々不安
- 金物の接合に頼る為、ボルトなどで締め付ける場合トルク管理が出来てはいない
- 木の性質上ミリ単位の精度は難しい
- 防蟻処理の対策が必要
- 工期が長い
- 工事途中で打ち合わせに呼ばれる
- 2間(3.6m)毎に基本柱(耐力壁)が入る
ツーバイフォー住宅のデメリット
- 屋根が出来るまで工期が長く雨ざらしになりやすい
- 軸組工法と比べて外観の意匠性が低い、基本矩形の形
- 釘の打ち方などが荒い
- 木材が釘打ちにより割れている
- 木造の軸組と比べて細部が大味
- 開口に制約があり窓が小さい
- 外壁コーナーに窓を設けにくい
- 軸組工法よりコストが高い
鉄骨住宅のデメリット
- 夏暑く、冬寒い
- 防水をしっかりしないと錆びが心配
- 建築費コストが木造と比較すると高い
- 曲線のデザインが苦手
- 屋根周りの意匠性が劣る
- 温度変化によりブレース(筋交い)の音がする(伸縮による衝撃音)
- 音が響きやすく、振動が伝わりやすい
木造の建築においては大工(棟梁)や職方の技術によるところは大きな影響を受けます。料理に例えると食材がいくら良くても調理するコックの腕が悪ければ美味しい食事は出来ません。食材が普通でも料理人の腕が良いと美味しい料理が出来ます。鉄骨住宅は工場でのプレハブ化率が高いので現地の職方による影響をなるべく少なくしているのが特徴なんです。
今となっては大工も高齢化になり、若手で大工になる人は少ないのです。もちろん腕の良い大工はたくさんいますが、一般ユーザーが知り合う機会はない為、メーカーで選ぶと職方は運任せになってしまいます。地元の工務店などは職方の顔がわかる様にHPなどに掲載していたりするところがあります。農場の野菜と同じですね(笑)自分で目利きが出来る人はいいですが、なかなか素人が建築の事を完璧に熟知することは不可能なので保証も含め大手メーカーにお願いする現状があります。
今回はデメリットについて解説しました。是非家づくりの参考にしてください!!