戸建て住宅の維持費について

今回は戸建て住宅の維持費について解説します。この記事を読んで頂ければ、マイホームを手に入れた後、どの様なメンテナンスが必要でメンテナンスにかかる費用などが分かります。家づくりを計画するにあたり将来にかかる費用を把握しておくことでローンの支払い計画など参考になります。

家もメンテナンスが必要です

車を購入した場合、走行距離によってエンジンオイルの交換、ブレーキオイルの交換、ラジエーター液の交換が必要な様に家もメンテナンスが必要です。

車の場合、もしエンジンオイルを交換しないとエンジン内のシリンダーが摩耗して最悪はエンジン交換になりかねません。家の場合もメンテナンスを怠ると構造体に被害が及んだ場合、相当な費用がかかります。以下に部位別メンテナンスの内容及び費用について解説します。

  • 構造体
    • 防蟻処理 木造住宅の場合は定期的(5年~10年ごと)に防蟻処理が必要です。主に床下の土壌処理、建物周りの土壌処理を行いシロアリ対策を施します。(費用 15万~20万程)シロアリ対策には布基礎よりベタ基礎をおススメします。ベタ基礎についてはこちらhttps://tumiki002.com/335/
    • 基礎 コンクリート強度によっては中性化の為、表面ひび割れ等に補修が必要です。(費用 5万~10万程) コンクリート強度についてはこちらhttps://tumiki002.com/46/
  • 屋根
    • 陶器瓦 焼物の陶器瓦であれば基本的には塗り替え不要ですが、最近の住宅は棟の部分や破風部位に板金が使用されている為、塗装・シーリング補修が必要です。(費用 30万~50万)
    • セメント系瓦 塗装の質により塗り替え時期が異なります。早いと10年で塗り替えが必要になります。耐久性の高い塗装でも30年で塗り替えは必要で屋根周り部品に板金が使用されている為、塗装・シーリング補修が必要です。(費用 瓦、板金塗装等 50万~80万)

  • 外壁
    • 塗装外壁 塗装の種類によりますが チョーキング現象(手で触ってチョークの様に粉状になっている状態)が起きている場合は塗り替えが必要です。概ね15年~25年推奨 美観上の問題だけでなく防水の役目もありますのでメンテナンスを怠ると雨水の浸入により最悪は構造体に影響を及ぼします。(費用 60万~100万)
    • タイル外壁 せっきタイル、磁器タイル共 塗り替えが不要です。ただし光触媒のコーティングが施されているタイルは再コーティングが必要です。(費用 洗浄費、コーティング等 5万~60万)
    • サイディング外壁・ALC外壁 サイディング及びALC外壁はパネルのジョイントがあり、その殆どがシーリングによって施されている為、10年以降、目視にてひび割れ等の確認をした方が良いです。柄物のサイディング外壁は塗装によって柄は無くなりますので注意が必要です。(例 タイル柄など)またALC外壁も防水の役目を塗装が果たしていますので15年~20年毎での塗装が必要です。(費用 60万~150万)

  • バルコニー
    • 建物外部に外付けタイプのバルコニーであれば防水の問題はありませんが、1階の真上にバルコニーがある様なタイプですと防水のメンテナンスをしないと階下へ雨漏れした場合被害が大きくなりますので注意が必要です。バルコニーの排水トイ位置も重要で壁の横から出ているタイプは屋内へ進入しやすいので特に注意してください。またバルコニー内の排水口付近の掃除をしないとバルコニーに水が溜まり、オーバーフローにて屋内へ浸入する場合もあります。(費用 20万~40万)
  • 外部開口
    • サッシ周りはアルミ製の物が殆どですので、耐久性、耐候性は問題無いですが、作動部位の潤滑油充填、シャッター部品、戸車等の交換等が必要になります。アルミ玄関ドアの表面についてはシリコンスプレーで拭いてあげると効果的です。(費用 シャッター部品交換 5万~10万/箇所)
  • 屋内
    • 壁クロス 現在の住宅の殆どがクロス仕上です。クロスは張り替えが容易な為、15年~20年で張り替えする事で部屋の雰囲気が変わります。(費用 30万~60万)
    • フローリング 最近はWAX不要のフローリングもあります。無垢のタイプ、一般のフローリングであれば新築時にガラスコーティングを施しておくと20年以上WAX掛けが不要になりますのでおススメです。(費用 20万~30万)
    • 屋内建具 建具丁番、戸車、レバーハンドル等 可動部への潤滑油充填等 が必要です。
  • 設備
    • ガスコンロ、IHコンロ 住宅設備機器の中で最初に交換が必要になるのがコンロではないでしょうか。毎日使うものですのでやはり交換時期も早いと思います。ガスコンロ、IHコンロとも10年~15年以内には交換が必要になります。(費用 5万~25万)
    • 給湯器 こちらもコンロ同様、交換時期が早いメニューになります。ガス給湯器、深夜電気温水器、エコキュート、エネファーム等 室外機がある物はコンプレッサーの交換等必要になります。(費用 20万~60万)
    • キッチン、浴室、洗面、トイレ等 これらの設備メニューは個々の部品交換等が必要なります。換気扇、水栓金具、ウォシュレット等 おおよそ10年以内に交換が必要になります。リフォームで設備を交換する場合もあり20年~30年にてリフォームされる方が多いです。(費用100万~300万)
    • 太陽光発電システム メーカー保証にて10年~15年の保証を付けてくれる場合が多いです。パワーコンディショナーは10年くらいで交換が必要です。(費用 25万)

システムキッチン リクシルの特徴
システムキッチンを選ぶならどこがいい?リクシルのキッチンを紹介します
ウォシュレットには貯湯タイプと瞬間湯沸しタイプがあるんです
ウォシュレットはTOTOの商品名ですので、別名なら温水洗浄機能付き暖房便座でしょうか(笑)最近は公共の施設にもウォシュレットが当たり前になっていますよね。

設備の保証については住宅火災保険で保証してくれる商品もあるので、是非利用してみると良いでしょう。

火災保険一括見積もり依頼サイト

以上、今回は戸建て住宅の維持費について解説しました。マイホームの計画をするにあたって、建ててからの費用についても考慮して計画を立てましょう。

PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました