建物請負契約金額の内訳をわかりやすく解説します

前回家づくりにかかる費用を述べましたが今回はその内訳を解説をします。

建物請負契約

    1. 建物本体材料費用及び工事費用

      建物本体材料費用及び工事費用についてですが、建物の標準基礎、構造躯体、断熱材、外装仕上げ、内部造作、屋根仕上げ、設備費用(キッチン、洗面、トイレ、浴室等)標準内装仕上げ(クロス仕上、床仕上等)建物内給水・給湯工事、建物内電気工事、左官工事 などの材料および工事費用の事を言います。一般的に標準仕様と言われる建物本体の価格になります。良く建物坪単価と言われる部分です。

    2. 解体工事費用(建替えの場合)

      建替えの場合は旧家屋を解体して建築をしますので、旧家屋の解体費用(建物本体・基礎等)、家屋に付随する解体処分費用(浄化槽処分、カーポート、門、塀、土留、処分費用等)仮設工事費用(足場費用、現場養生費用、安全対策費用等)屋根、外壁などにアスベストが含まれている場合は別途アスベスト撤去費用(専門業者による処理が必要)が必要となる場合があります。その他基礎下にコンクリートパイル等施している場合は撤去及び処分費用がかかりますので旧家屋の図面などありましたら確認をしておくと良いでしょう。

    3. 屋外給排水工事費用

      建物内部の基本設備費用(給水、給湯、電気配線等)は本体費用に含まれる事が多いですが、建物の外部は別項目で費用計上されるのが一般的です。建物から道路までの距離が長い場合は雨水排水管、下水排水管等、配管の長さが長くなりますので費用が高くなります。給水管の引き込み等も水道メーターからの引き込み距離に比例して費用がアップします。土地が広いほどこの屋外給排水費用は高くなりますので注意が必要です。浄化槽地域の場合は合併浄化槽の費用もかかりますので50万程余分にかかります。

    4. 屋外電気工事費用

      給排水工事と同じく建物外部の電気工事費用になります。一般的に道路の電柱から建物内分電盤までの電気工事等が該当しますので道路より建物距離が長くなればなるほどコストがアップします。例えば道路にある電柱から建物が50Mある場合とか中継ポールが必要になることがあります。オール電化住宅の場合引き込み線の幹線が太くなりますのでコストアップになる傾向があります。

    5. 屋外・屋内ガス工事費用

      ガスコンロ、ガス給湯器を設置する場合、道路からの引き込み工事及び宅内工事が必要になります。ガスコックの設置数によって費用が変わります。プロパンガスの場合はプロパンガス業者によってはガス工事代金のサービスやコンロ、給湯器の割引等があります。ただし都市ガスとくらべてガス単価が高いのがネックです。

    6. 仮設工事費用

      仮設トイレ、仮設フェンス、足場費用、鉄板養生、ガードマン等、安全対策等にかかる費用となります。明細内訳を示している場合が少なく不透明な部分でもあります。

    7. 地盤補強費用

      標準基礎については、布基礎、ベタ基礎等各メーカーによって標準基礎は異なりますが、建築地の地盤調査によって地盤が軟弱の場合は地盤に対する補強工事が必要となります。一般的に戸建て住宅の場合はスウェーデンサウンディング試験が行われます。場合によってボーリング調査を行うことも有ります。軟弱の地盤の場合、地盤改良工事が必要で地盤によって異なりますが支持層が深い場合は鋼管パイルが必要なことも有り何百万とかかる場合があります。建物資金計画の中で一番予算の振れ幅が大きい費用となりますので最初に地盤調査を無料で行ってくれる場合はお願いをすることをお勧めします。

    8. 外構工事費用

      駐車場の計画、門塀、フェンス、カーポート、サイクルポート、ウッドデッキ等、建物以外外回りの工事を一般的には言います。土地の広さに比例します。土地の高低差がある場合、ブロック積にて土留めを行うか擁壁によって土留めを行うかによっても予算は異なります。下記リンクページを参考にしてください。外構工事費用については選ぶ材料によって予算が大きく異なる為、予算組みをした中で調整するのが良いと思います。

      https://tumiki002.com/168/

    9. 照明、エアコン、工事費用

      建物本体工事費用の中にも照明が含まれている場合がありますが、間接照明、ダウンライト、スポット照明等標準以外で計画をする場合は予算組みが必要です。エアコンについては引き渡し後、お客様手配にて設置が可能ですが全館空調やエアコンの冷媒管が建物外に露出しない壁内配管を行いたい場合は新築時に計画が必要です。外構工事も含めてこれら照明、エアコン工事費用は建物請負契約に含めると住宅ローンに含めることが出来るのがメリットですので自己資金の少ない方は計画をしておくと良いと思います。

      今回は建物請負契約の内訳にて解説をしました。次回は申請費用について解説をします。→次回 建物請負契約の内訳解説 https://tumiki002.com/270/

カーポートについては下記リンクページを参考にしてください。

車のカーポートには注意が必要です
外構工事、特にカーポートについて 3台用カーポート等
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